羊毛フェルトを始めたばかりの頃、誰もが一度はぶつかる壁、それが「思った通りの形にならない」「丸くならない」「形が定まらない」という悩みではないでしょうか?
ふわふわの羊毛が、どうしてもうまくまとまらない、いびつな形になってしまう…そんな経験はありませんか?
この記事では、羊毛フェルトで理想の形を作るための基本的な考え方と、今日から実践できる具体的なコツを詳しく解説します。この記事を読めば、もう形作りに悩むことはありません!
🔍 なぜ形が定まらないの?その原因を探る
形が崩れてしまう主な原因は、以下のようなものが考えられます。
- 羊毛の量が適切でない(少なすぎる or 多すぎる)
- 刺す方向や力加減にムラがある
- 芯がしっかり作られていない
✅ 羊毛の量の調整不足
少なすぎる場合: 羊毛がスカスカで密度が低く、どれだけ刺しても形が安定しません。力を加えてもへこんだり、すぐに変形したりします。
多すぎる場合: 一度に大量の羊毛を刺しかためようとすると、中心までニードルが届きにくく、表面だけかたまって中がフワフワのままに。これが、ボコボコした表面やいびつな形につながります。
✅ ニードルの刺し方と力加減の偏り
同じ方向ばかり刺していると、その部分だけがかたまって全体がゆがんでしまいます。力加減が不安定だと、かたまり具合にムラができ、不均一な形になってしまいます。
✅ 基礎となる「芯」の作り方不足
まるや楕円などの基本形を作るには、最初にしっかりとした芯を作ることが重要です。中がしっかりしていれば、安定した形になります。
✨ 理想の形を作るための基本ステップとコツ
💡 コツ①:羊毛は「少量ずつ」が鉄則!
- 最初に「仮の芯」を作る:指で軽く丸めた羊毛をフェルティングマットに置き、軽く刺して芯にします。
- 層を作るように重ねる:その芯に少量の羊毛を巻き付け、刺しかためる…これを繰り返していきます。
- 一度にたくさんの羊毛を刺さず、「羊毛を足す→ チクチク」のリズムを意識!
💡 コツ②:ニードルは「まっすぐ」「均等に」刺す!
- 上下左右・斜めなど四方からまんべんなく刺すのがポイント。
- まっすぐ刺してまっすぐ抜くことが、ニードルを長持ちさせるコツでもあります。
- 力加減は一定に。かたさを確認しながら優しく刺してみましょう。
💡 コツ③:指で「触って確認」しながら調整!
- 少し刺したら、一度ニードルを置いて指で触ってチェック。
- 柔らかいところ→もう少し刺す、へこんでるところ→羊毛を足す。
- 角ばってしまったら「角」に刺して丸みを出すと自然なシルエットに近づきます。
🏀 練習方法:まずは「フェルトボール」を作ってみよう!
形作りの練習には、まず直径2〜3cmのフェルトボールを何個か作ってみるのが効果的です。2cmくらいのフェルトボールが作りやすくおすすめです。
- 少量の羊毛を指で丸めて芯を作る
- 全方向からまんべんなく刺す
- 指で触って確認しながら形を整える。たまに手のひらでころころ転がすと◎
→ 完璧を目指すのではなく、「ある程度均等で弾力がある」状態を目指せばOK!
🎯 まとめ:諦めずに「チクチク」を楽しもう!
「形が定まらない」という悩みは、羊毛フェルト制作の初期段階で誰もが経験するもの。焦らず、以下の3つを意識してみてください。
- 少量ずつ羊毛を足す
- 四方から均等に刺す
- 指で触って確認する
何度も繰り返すうちに、必ずコツがつかめてきます!