羊毛フェルトをチクチクしていて、
「なんだかカチカチになりすぎた…」「弾力がなくて、石みたいに硬くなっちゃった…」
そんな経験はありませんか?
羊毛フェルトの魅力は、ふんわりとした温かみとやさしい触り心地。
でも、強度を意識して刺しすぎてしまうと、せっかくの風合いが失われてしまいます。
この記事では、「カチカチ」にならず、ほどよい弾力を残すためのコツをやさしく解説します。
今日からのチクチクに取り入れてみてくださいね。
🔍 なぜ作品がカチカチになるの?
原因はとてもシンプルで、ひとつだけ。
刺しすぎてしまうことです。
ニードルで刺すと羊毛の繊維が絡み合い、密度が高まっていきます。
この作業を繰り返しすぎると、繊維がぎゅうぎゅうに詰まってしまい、弾力がなくなり「カチカチ状態」になってしまいます。
✨ 理想の硬さを作るためのコツ
✅ コツ①:指で触って確認する習慣を
- 少し刺したら、指で軽く押してみましょう。
- 「押しても形が崩れないけど、わずかに弾力がある」状態が理想です。
- 初期段階からこまめに触って確認すると、刺しすぎを防げます。
✅ コツ②:刺す深さとニードルを使い分ける
- 土台作り → ニードルを深く刺して、中までしっかり固める
- 表面仕上げ → 浅く優しく刺して、毛羽立ちを整える
- 太針は大まかに、細針は仕上げ用に。段階ごとに持ち替えるのがポイントです。
✅ コツ③:羊毛の種類と作品の用途を考える
- キーホルダーなど日常的に触れるものは、やや固めに。
- 観賞用のマスコットは、ふんわり感を残すと温かみが増します。
- 羊毛の種類でも固さは変わります。メリノはかたまりやすく、粗い繊維のものはふんわりとした風合いを保ちやすいです。
🪴 もしカチカチに固くなってしまったら…
完全に元に戻すのは難しいですが、少し柔らかく見せる工夫はできます。
- ニードルで表面を優しくほぐす → 浅く細かく刺して、繊維を緩める
- 新しい羊毛を薄く重ねる → 上からフワッと刺して、新しいやわらかい層を足す
カチカチになってしまうと、繊維がぎゅっと詰まっていて新しい繊維が絡みにくいかも…できればカチカチにならないようにつくりましょう♪
🎯 まとめ
「カチカチにしすぎる」というのは、初心者さんが必ず一度は通る道。
でも大丈夫です。
- 指で触って確認する
- ニードルの深さと種類を使い分ける
- 羊毛と作品の用途に合わせてかたさを調整する
この3つを意識すれば、ほどよい弾力を持った、あたたかみのある作品になります。
そして大切なのは、「かたさに決まりはない」ということ。
ふんわり仕上げるのが好きな人もいれば、しっかり固めるのが安心という人もいます。
原則は作る人の好み。自分が「これがいいな」と思える状態を見つけてくださいね。
羊毛と“対話”するような気持ちでチクチクすれば、きっとあなたの作品も心地よい柔らかさをまとってくれますよ😊