羊毛フェルトのしっかりしたベースを作る6つのコツ

ちくちくのヒント(テクニック系)
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羊毛フェルトのベースを作る6つのコツ

マスコットや動物などの立体作品を作るときの「ベース(土台)」はとても大事です。ベースがしっかり作れると作品自体もしっかりしたクオリティの高い作品に仕上がります。ベースがふにゃふにゃだと表面もきれいに整わないし、できた作品の持ちも残念ながら長くありません。
ここでは「羊毛フェルトのベースを作る6つのコツ」を解説していきます。

ベース作りに合った羊毛を使う

まずは材料についてです。しっかりしたベースを作るにはベース作りに合った羊毛を使うのがおすすめです。
私のおすすめはハマナカの「ニードルわたわた」です。この羊毛は大きな手芸店にも置いてることが多いですし、楽天やAmazonなどでも購入しやすく、少し刺しただけでまとまっていく扱いやすさから初心者さんには超おすすめです。

よくコスト面から手芸綿をベースに代用する人もいらっしゃいますが、できれば初心者さんこそ「ニードルわたわた」を使ってほしいと思います。
手芸綿は商品によってまとまり方が違うので、ニードルでまとまりやすい綿もあればまとまりにくい綿もあります。それは使ってみるしかないので返ってコスパがかかるかもしれません。まとまりにくい綿もそれなりのテクニックがあればどうにかなるかもしれませんが、まだ初心者さんにはそのテクニックがありません。
なので、使いやすくベース作りに合った羊毛を使うのが上達の近道だと思います。

刺す前にしっかりと手でまとめる

羊毛はふわふわの状態から刺し始めるのではなく、ある程度手でしっかりとまとめてから刺し始めましょう。ふわふわの状態から刺し始めてもいつかは形になります。でも、とても時間がかかるでしょう。
ある程度しっかりと手でまとめてから刺すひと手間をかけてから刺し始めると、刺しやすいし時間も短くて済みます。
手や指で押さえたり挟んだりして圧縮しながらまとめていきましょう。

はじめはニードルを深く刺す

羊毛を手でしっかりまとめてニードルで刺していきますが、はじめのうちはニードルはしっかり深めに刺しましょう。深めに刺すとまとめた羊毛の中のほうまでニードルの先が届くので、中のほうまでしっかりと羊毛が絡んでまとまっていきます。

浅く刺してしまうと羊毛の中のほうまでニードルが届かないので、羊毛が絡まない→かたまらない、ということになります。そうすると表面はかたまっているんだけど、指で押してみると中がふにゃふにゃとなってしまいます。

時々手で丸めたり押さえたりして整える

ニードルで刺すだけで形を作っていくことは難しいです。粘土細工だと思って手でも形を整えてみましょう。まるい形だったら手のひらで転がしてみる、平たい面は指で押さえつけて平らにしてみる、とがったところは指で先端を整えてみる、など手や指を使うときれいな形になります。

かたくなってきたらニードルは浅く刺す

刺しているうちに羊毛がかたくなってきます。羊毛の中のほうがかたくなってくるとニードルはあまり深く刺さらなくなります。逆にまだニードルが深く刺さるということは中のほうがかたくなっていないということなのでもうしばらく刺し続けてくださいね。

かたくなってきたらニードルは浅く刺して表面を整えていきましょう。ベースの上にカラー羊毛をかぶせて刺していくのであまりきれいにしすぎなくてもいいと思いますが、デコボコはないように整えましょう。デコボコがあるとカラー羊毛を刺しつけたときにもデコボコしてしまいます。ちょっとしたひと手間が作品のクオリティアップにつながります。

かたさは押したら戻ってくるくらいが◎

具体的にベースはどのくらいかたくなればいいの?という疑問がわいてくると思います。実は正解はありません。ないからみなさん悩んでしまうんですよね。

私個人の考えとしては「押してみて戻ってくる感じ、弾力がある状態」がちょうどいいかたさとしています。そのくらいだと完成後に形も崩れないし、パーツの接続などもしやすいです。ただ、最終的には「個人の好み」でカチカチになるほどかたく作る人もいますし、ふわっとやわらかく作る人もいます。

あとは作るものによってかたさを作り分けます。持ち歩くものはしっかりかために、飾るだけなら形が崩れない程度にふわっと作ったり、食べ物だとふわっとしたやわらかい感じがおいしそうに見えます。そんな感じで作るものによってかたさを作り分けることもあります。

まとめ

「しっかりしたベースを作る6つのコツ」のまとめです。

  1. ベース作りに合った羊毛を使う
  2. 刺す前にしっかりと手でまとめる
  3. はじめはニードルを深く刺す
  4. 時々手で丸めたり押さえたりして形を整える
  5. かたくなってきたらニードルを浅く刺して表面を整える
  6. かたさは「押したら戻ってくる」くらいがおすすめ

かわいい作品もまずはしっかりしたベースから。この記事を参考に羊毛フェルトを楽しんでいただけたら嬉しいです。YouTubeでも動画で公開していますので併せて参考にしてくださいね。

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